Internet Crime Complaint Center; Federal Bureau of Investigation
公開日March 2024
調査期間2023
2024-06-18 | 発行元 Statista Japan
2023年に米連邦捜査局(FBI)のインターネット犯罪苦情センター(IC3)に報告されたサイバー犯罪で最も多かったのは、なりすましによるフィッシング詐欺で、報告件数は約29万8千件にのぼりました。また、個人情報漏えいの報告も5万5千件を超えています。
フィッシング詐欺の報告は、ここ数年で大幅に増加しています。2018年以降、フィッシング詐欺の被害件数が最も多かった2021年には、被害者数が約32万4千人に達しました。
フィッシング詐欺には様々な手口がありますが、一般的なのは大量に送信されるフィッシングメールやSMSメールから偽サイトに誘導する「スミッシング」、金銭や情報の搾取を狙うビジネスメール詐欺(BEC)です。2022年の調査では、世界の企業の85パーセントがフィッシングメールによるサイバー攻撃を報告しており、約4分の3がスミッシングに遭ったと答えています。
最もサイバー犯罪の被害に遭いやすい業界としては、医療業、金融業、製造業、そして金融機関が挙げられます。2024年第1四半期に実施された調査では、オンライン業界で最もフィッシング攻撃の対象となりやすいのは、ソーシャルメディアであることがわかりました。同調査期間中にフィッシング詐欺の標的となったソーシャルメディアは、約37.6パーセントに達しました。
フィッシングメールは多くの場合、企業や組織にとって重大な脅威です。フィッシング攻撃を経験したグローバル企業の10社中4社以上は、顧客や取引先の情報データが外部に漏えいする被害に遭っています。調査対象となった企業は、フィッシングメールによるランサムウェア攻撃も頻繁に受けていました。
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