日本はサッカーアジア杯最多優勝国
FIFAワールドカップ2022でアルゼンチン代表が優勝してから1年弱が経ったばかりですが、カタールでは再びサッカーの国際大会である「AFCアジアカップ2023」が開かれています。アジアサッカー連盟(AFC)が主催するAFCアジアカップは、1956年に第1回大会が香港で行われて以降、規模、知名度ともに成長を続けてきました。アジア各国の代表24チームは現在、決勝トーナメント進出をかけた熱い戦いを繰り広げています。今大会の決勝戦は、2月10日にドーハのルサイル競技場で行われる予定です。
ブックメーカー(欧州などの海外に拠点を置く政府公認の賭けの胴元)によると、過去に優勝経験のある日本、韓国、イランが今大会の優勝候補とされ、オーストラリア、サウジアラビア、カタールも候補に挙がっています。なかでも開催国であり前大会の優勝国でもあるカタールは、2022年のW杯でグループステージ敗退という残念な結果に終わっただけに、今大会で王座への返り咲きを果たす構えです。優勝候補のなかで、グループステージの初戦2日間で勝ち点を落としたのは日本と韓国のみで、日本代表は1月19日の試合でイラク代表に2-1で敗れ、韓国は1月20日、得失点差でグループ1位のヨルダンと壮絶に引き分けました。とはいえ、日韓両代表は16強入りを果たし、決勝トーナメント1回戦への進出が決まっています。
日本はAFCアジアカップで最多4度の優勝を誇り、最後に優勝を飾ったのは2011年の大会です。韓国代表は、アジアカップ初期の1956年と1960年に優勝して以来、3度目の優勝を狙っています。韓国代表チームには、英・プレミアリーグで活躍するフォワードのソンフンミン(Son Heung-min)選手やファン・ヒチャン(Hwang Hee-chan)選手、FCバイエルン・ミュンヘン所属のキム・ミンジェ(Kim Min-jae)選手らがおり、今年こそはアジア杯優勝を果たすのではとの見方が強まっています。しかしながら、ドイツ出身のユルゲン・クリンスマン(Jürgen Klinsmann)新監督のもとでのスタートは迫力に欠けるものとなりました。