インフォグラフィック
「ロボット密度」が世界で最も高い国
中国は、産業用ロボット分野への莫大な投資により、わずか数年で世界で最も自動化が進んだ国のひとつとなりました。国際ロボット連盟(IFR)の調査によると、2021年の中国の製造業におけるロボット密度(労働者1万人当たりの稼働ロボット台数)は322台に達しており、初めて米国を上回りました。米国のロボット密度は労働者1万人当たり274台となっています。現時点で中国は、韓国(1,000台)、シンガポール(670台)、日本(399台)、ドイツ(397台)に次ぐ世界第5位です。
中国と韓国は近年、製造業の自動化競争において最も進んだ国のひとつです。欧州においては、スイスの製造業界でロボット密度が大幅に上昇しており、その比率は2017年から2021年の間に労働者1万人当たり129台から240台とほぼ倍増しています。一方で、スイスの隣国フランスのロボット密度は、比較的低い水準となっています。2021年のフランスのロボット密度は163台で、イタリアの217台、ベルギーおよびルクセンブルクの198台、スペインの167台よりも低い数値です。