アジア各国におけるモバイルデータ通信料金
2022年時点では、世界で最もモバイルデータ通信料金が安かった20か国のうち、3割がアジア地域の国々であったことがわかっています。モバイルデータ通信料金がアジア地域最安値の国はインドで、料金は1GB当たり0.17米ドルとなっています。このデータは、英国の通信料金比較情報サイトCable.co.ukが公表した「世界のモバイルデータ通信料金 2022年版(Worldwide Mobile Data Pricing 2022)」によるもので、世界233か国・地域で提供されている5千以上のモバイルデータ通信プランを基に、各国における1GB当たりの平均料金を算出したものです。以下の地図には、中東諸国やCIS(独立国家共同体)地域のデータは含まれていません。
インドの平均モバイルデータ通信料金は、2022年時点では世界的にみて最も安い水準となっており、同国はイスラエル(1GB当たり0.04米ドル)とイタリア(1GB当たり0.12米ドル)に次いで世界最安ランキングの第3位にランクインしています。1GB当たりの料金が0.27米ドルだったネパールも、同ランキング上位10位に入っています。一方アジア地域には、モバイルデータ通信料金が世界最高レベルの国々も存在します。韓国のモバイルデータ通信料金は、世界最安ランキング224位(12.55米ドル)となっています。世界平均料金である3.12米ドルを超えたアジアの国々は、韓国のほかに日本(3.85米ドル)と英国領インド洋地域(5.00米ドル)のみでした。
5月17日は、国際電気通信連合(ITU)が世界初の万国電信条約の署名日を記念して定めた「世界情報社会・電気通信日」です。同記念日は、社会や経済にとってオンラインコネクティビティがどれほど重要であるかについて国際的な認識を深め、情報格差(デジタル・デバイド)を解消することを目的としています。