世界各国の同性婚支持率
調査会社イプソス(Ipsos)が27か国の1万9千人を対象に行った調査によると、同性カップルの権利を支持する人の割合が世界で最も多い国は、スウェーデン、オランダ、ベルギーの3カ国です。キリスト教を信仰する人が多いスペインやイタリアも、ほかの西欧諸国を抜いて上位にランクインしています。これら5か国では、「同性婚の権利」や「ほかの法的承認を得る権利」を支持する人の割合が83から89パーセントと、今回の調査で最高水準となっています。
同性婚の支持率では、ともに68パーセントだった英国とドイツが63パーセントのイタリアを上回っています。しかし、イタリアでは同性パートナーシップの支持率が20パーセントに及び、より高い総合スコア(得点)につながりました。
米国では、60パーセント近くが同性婚を認めるべきと回答しており、同性パートナーシップに関しては13パーセントが支持すると答えています。メキシコやカナダよりは低い数値ですが、ブラジルやコロンビア、ポーランド、ハンガリーと比べると支持率が高くなっています。
インドと中国の同性婚およびパートナーシップ制度への支持率は、両国ともに約60パーセントと、韓国の54パーセントを超えました。日本では、同性婚支持が40パーセント、同性パートナーシップを支持する人は29パーセントに達し、国民の70パーセント近くが同性愛者は何らかの形で権利を保障されるべきと考えていることがわかっています。なお25パーセントは、「わからない」との回答でした。
最も低い数値となったのはロシアとマレーシアで、同性婚または同性パートナーシップを支持すると答えた人は、それぞれわずか29パーセントと16パーセントでした。