インフォグラフィック

世界の女性管理職比率ランキング

2024-05-24 | 発行元 Statista Japan
このインフォグラフィックは、女性管理職率が世界で最も高い8か国をランキング形式で表したものです。

ILO(国際労働機関)は、データが存在する100か国を対象に、各国の女性管理職比率を公表しています。2022年と2023年の最新データによると、女性管理職率が最も高い国はブルキナファソとナイジェリアで、両国とも7割近くに達しています。これら2か国を除けば、女性の割合が5割を超えたのはジャマイカとボツワナのみで、それぞれ約60パーセントと約52パーセントとなっています。

フィリピン、セントルシア、ヨルダン、ザンビアも、管理職に占める女性の割合が比較的高いものの、ジェンダーパリティ(ジェンダー公正)を達成できた国は一つもなく、職場では依然として大きな男女間格差が存在することがわかっています。

女性のビジネス参画が進み、女性起業家も多いアフリカ諸国では、女性管理職比率が高いのは必然とも言えます。しかし、アフリカでもその他の地域でも、女性が活躍できるのは多くの場合、人事、総務、財務、マーケティング、広報など、「女性に向いている」とされる分野に限られています。ILOは、これらの職種を「事業支援職(business supporting functions)」と定義しています。フィリピンにおいては、事業支援サービスを企業向けに提供するビジネス プロセス アウトソーシング(BPO)業界の存在が女性管理職比率の高さにつながっていると指摘されています。

また、労働市場がそれほど発達していない発展途上国では、女性は収入を求めて零細企業を自ら起業し、経営者となるケースが多く、開発途上国における女性管理職比率の高さにつながっています。しかし、必要に迫られて起業する「生活確立型起業家」の女性が多いからといって、大企業の上級管理職やCレベル(経営幹部)、あるいは政府機関の重要な役職や一流ベンチャーキャピタル(VC)で大勢の女性が活躍しているわけではありません。

女性の管理職比率を地域別でみると、2022時点では東欧が約42パーセント、北米が約40パーセント、東南アジアが約39パーセント、北欧が約38パーセントとなっています。

約15パーセントの中東・北アフリカは、管理職に占める女性の割合が世界一低い地域ですが、中東のヨルダンは、女性管理職比率が世界で最も高い国のひとつです。ILOの報告によると、ヨルダンでは学校の校長や幼稚園の園長の大半が女性のため、本来であれば1桁台のはずの女性管理職率が大きく改善されているそうです。

モロッコ(12.4パーセント)、カタール(13.8パーセント)、エジプト(14パーセント)など、中東・北アフリカのほかの国々では、女性管理職比率が世界最低水準となっています。バングラデッシュ(7.3パーセント)、インド(12.6パーセント)、日本(14.6パーセント)、韓国(16.3パーセント)も、世界最低レベルです。これらの国々では中東・北アフリカ地域と同様に、日常生活や職場における伝統的な性別役割分担意識が女性の出世を妨げています。


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