インフォグラフィック

アフリカで増える富裕層と拡大する海外移住

2024-05-29 | 発行元 Statista Japan
このインフォグラフィックは、アフリカ各国に居住するミリオネア(100万米ドル以上の資産保有者)の数を表したものです。

英国のコンサルティング会社ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners)と南アフリカの調査会社ニュー ワールド ウェルス(New World Wealth)は、アフリカにおける個人資産の保有状況に関する年次報告書「アフリカ ウェルス レポート 2024」を発表しました。同報告書によると、南アフリカ、エジプト、ナイジェリア、ケニア、モロッコの5か国にアフリカのミリオネア(保有資産が100万米ドル以上の富豪)の56パーセントとビリオネア(同10億米ドル以上)の90パーセント以上が居住していることがわかりました。2023年時点では、アフリカにはミリオネアが13万5,200人、センチミリオネア(同1億米ドル以上)が342人、ビリオネアが21人いました。 

上のインフォグラフィックが示すように、富裕層(HNWIs、High Net Worth Individuals)の人口が最も多いのは南アフリカで、ミリオネアが3万7,400人、センチミリオネアが102人、ビリオネアが5人となっています。2番目に富裕層が多いエジプトは、ミリオネアが1万5,600人、センチミリオネアが52人、ビリオネアが7人でした。一方で3位のナイジェリアには、合計8,226人の富裕者がいました。都市別では、南アフリカのヨハネスブルクの富裕層人口が1位となっており、ミリオネアが1万2,300人、センチミリオネアが25人、ビリオネアが2人いました。2位は同国のケープタウンで、ミリオネアが7,400人、センチミリオネアが28人、ビリオネアが1人でした。 

ニュー ワールド ウェルスの調査責任者を務めるアンドリュー・アモイルズ(Andrew Amoils)氏は、近年アフリカの富裕層の多くが海外に移住していると指摘します。アモイルズ氏は「当社の最新の推定では、2013年から2023年までにアフリカを去った富裕層の数は約1万8,700人にのぼる。世界には、最も裕福な富豪の一人であるイーロン・マスク(Elon Musk)氏も含め、アフリカ出身のビリオネアが54人存在するが、その中でアフリカ在住は21人のみだ」と述べ、「富裕者の大半は英国、米国、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)、フランス、スイス、モナコ、ポルトガル、ニュージーランド、イスラエルへと移住した」と語りました。 

しかし同報告書では、モーリシャス、ナミビア、モロッコ、ザンビア、ケニア、ウガンダ、ルワンダで今後10年の間にミリオネアの数が80パーセント増加するとも予想しています。


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