ビリオネア(億万長者)とは、一般的に10億米ドルまたはユーロ以上の資産を所有する人のことを指します。2022年時点では、世界で最もビリオネアが多かった地域は北米でしたが、国単位では中国が最も多く、ビリオネアが最も多く暮らす都市は北京でした。
2022年時点では、全世界に3,194人のビリオネアが存在しましたが、その一方で所有資産が1万米ドル以下の人の数は、世界全体で28億人を超えています。つまり、世界の富の半分近くを最も裕福な上位1パーセントの超富裕層が所有している計算となり、世界的な格差が浮き彫りになっています。
また、ある国が裕福だからといって、必ずしも富の分配が公平に行われるとは限りません。成人1人当たりの平均保有資産額では、スイスと米国が上位にランクインしていますが、1人当たりGDPが最も高かった国は、ルクセンブルクとノルウェーでした。世界のビリオネアの富の分布をみると、保有資産額が500億米ドル以上の人が2022年時点では15人いたことがわかっています。とはいえ、保有資産別に分けた層ごとの総資産でみると、保有資産が20億から50億米ドルの超富裕層の合計資産が最も高額でした。
ビリオネアの人口統計
ビリオネアの大半は、一代で財を成した人びとです。しかしその点においては、性別によっても状況が異なります。男性の大半が一代で富を築いていたのに対し、女性の半数近くは、その富を相続していました。
2022年時点では、世界のビリオネアのおよそ88パーセントが男性で、50歳未満のビリオネアは全体の10パーセント程度でした。2023年4月時点で世界最年少のビリオネアは、当時18歳だったクレメンテ デル ヴェッキオ(Clemente Del Vecchio)氏でした。
2023年10月、米国の歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)氏は、個人資産が10億米ドルを超えるビリオネアの一員となったと報じられました。スウィフト氏の純資産額は、同年10月時点で約11億米ドルだったとされ、全世界で一大旋風を巻き起こした「エラズ・ツアー(The Eras Tour)」が資産上昇の追い風となったとみられています。
超富裕層の資産配分
世界の50歳から70歳までのビリオネアのおよそ4分の1は、主に銀行業および金融業で資産を形成していたことがわかっています。一方で2020年4月から7月までの期間に資産増加率を最も伸ばしたのは、産業・工業に携わるビリオネアでした。また、超富裕層の資産配分は世代によって異なります。50歳未満のビリオネアの60パーセント以上は、公開持株会社からその富を得ていたものの、50歳以上のビリオネアでは40パーセント程度でした。
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