インフォグラフィック
G7とBRICSの1人当たりGDP比較
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国)は、購買力平価ベースのGDP(国内総生産)の合計でG7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の先進7か国)を追い抜いていますが、1人当たりGDPでは、成熟した経済であるG7諸国に水をあけられています。1人当たりGDPとは、国の経済規模や発展の度合いを確かめるための指標です。
IMF(世界通貨基金)によると、BRICS加盟国の1人当たりGDPは、いずれも G7諸国中最下位である日本の1人当たりGDPにさえ遠く及びません。購買力平価に換算すると、米国の1人当たりGDPは約8万米ドルで、中国(約2万3千米ドル)の約3倍となっています。
インドは世界一の人口を誇り、購買力平価ベースのGDPが世界第3位の経済大国です。一方で、1人当たりGDPをみると、G7とBRICSを合わせた12カ国中大差で最下位となっています。とはいえ、インド経済が急速に発展を遂げているのは事実で、今世紀初頭以降インドの1人当たりGDPはほぼ5倍に増加しています。インドの成長率を超えているのは、12か国のなかで中国だけです。