2020年～2021年 世界の暗号資産市場全体にDeFiが占める割合

分散型金融またはDeFiの重要性は暗号資産（仮想通貨）市場全体において高まっており、2020年以降、市場シェアはほぼ倍増しています。DeFiの拡大は2021年を通して続き、DeFiのTLV（Total Value Locked、DeFiプロトコルに預けられた暗号資産の総額）は、3月から4月の間に1億米ドル近く上昇しています。 

分散型金融（DeFi）とは 

そもそもDeFiとは、何なのでしょうか。DeFi（分散型金融）には明確な定義が存在しませんが、主にイーサリアム（Ethereum）上に構築された一連の金融アプリケーションを指す言葉です。同アプリケーションには、ユニスワップ（Uniswap）やパンケーキスワップ（PancakeSwap）といったDEX（分散型取引所）や、AAVEのような仮想通貨を貸し借りすることができるDeFiプロトコルが含まれます。こうした一連のアプリケーションでは、それぞれ独自の仮想通貨が使用されます。たとえばUniswap DEXは、独自のガバナンストークンとしてUNIを発行しています。イーサ（ETH）の価格は、DeFiの人気上昇により、大きく影響を受けています。