投資

2024年6月 米国国債の利回り

出典

United States Department of the Treasury

公開日

June 2024

調査期間

June 14, 2024

補注

The source adds the following information: "Yields are interpolated by the Treasury from the daily yield curve. This curve, which relates the yield on a security to its time to maturity is based on the closing market bid yields on actively traded Treasury securities in the over-the-counter market. These market yields are calculated from composites of indicative, bid-side market quotations (not actual transactions) obtained by the Federal Reserve Bank of New York at or near 3:30 PM each trading day. The CMT yield values are read from the yield curve at fixed maturities, currently 1, 2, 3, 4, and 6 months and 1, 2, 3, 5, 7, 10, 20, and 30 years."

2024年6月 米国債の利率

2024-07-19 | 発行元 Statista Japan

2024年6月14日時点では、米国10年国債の利回りは4.72パーセント、2年国債の利回りは4.67パーセントでした。つまり、長短利回り逆転の逆イールドとなっており、投資家による将来的な長期金利低下への期待を反映したものと考えられています。したがって長期国債の保有者は、将来の金融市場をめぐる状況の不確実性にさらされ、より大きなリスクを被ることになります。市場の不確実性は、2006年以降の米国債利回りの短期的な価格変動や長期的な減少傾向をみれば明らかです。 

国債とは 

国債とは国が発行する債券のことで、債券の発行により集まったお金は政府支出にあてられます。債券には満期が定められており、満期となる償還日に額面金額が投資家に払い戻される仕組みです。投資家には、定期的にクーポンレートと呼ばれる利息が支払われます。いったん発行された国債は金融市場で自由に取引されるため、価格が時間とともに変動する場合があります。その際、元本である額面金額とクーポンレートは変わりません。国債が投資家にとって魅力的なのは、発行元である国の経済と政治体制が安定していれば、投資先として圧倒的に安全性が高い点です。そのため経済混迷期においては、マイナス金利の国債を購入することをいとわない投資家も出てきます。たとえば、投資家は2014年から2021年の期間、利回りがマイナスとなっていたドイツ2年国債の購入を継続しました。一方で、基盤となる経済や政治体制が脆弱な国の国債であれば、投資家は高いリスクを補うためにより高い利回りを要求します。その結果、ブラジルのような新興国の国債利回りは、米国やほかの先進国の国債利率よりも常に高い水準となっています。 

逆イールド 

市場関係者が将来的に金利が下がるとみている兆候としては、イールドカーブの形状が右下がりになる「逆イールド」と呼ばれる現象が挙げられます。逆イールドとは、短期金利が長期金利を上回っている状態のことで、長期的な金融情勢に対する不安の現れとされます。過去5回の米国の景気後退時に毎回発生しています。米国で最後に確認された長短利回りの逆転は、2019年に何度か短い期間で示現し、連邦準備制度理事会(FRB)が数回の利下げを実施するまで続きました。しかし、その次の景気後退は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという予測不能な外生的ショックが原因で発生しました。これは、逆イールドのような非公式の指標が偶然の賜物である可能性が十分にあることを示しています。 

 


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