2023年～2030年 世界のスポーツアパレル市場総売上高

世界のスポーツアパレル市場の売上高は、2023年時点で約2,130億米ドルに達したとみられており、2030年には約2,940億米ドルに到達すると見込まれています。

ブランド間の熾烈な競争

より大きな市場シェアを獲得するために、各スポーツアパレルブランドは今後も競争を激化させていくと見られています。業界をリードするナイキ（Nike）とアディダス（Adidas）は、2022年には合計で700億米ドル以上の売上高をあげていますが、1996年創設のアンダーアーマー（Under Armour）や、1998年に創設されたルルレモン （lululemon）といった比較的新しいブランドとの競争に直面しています。特にルルレモンの成長は目覚ましく、2022年の純売上高は81億米ドルを超え、前年比約30％増となりました。

普段着としてのスポーツウェア

近年の消費者動向の多様化は、スポーツアパレル市場にとって追い風となっています。健康やウェルビーイングへの関心の高まりから、健康づくりのための運動が増え、おしゃれで着心地の良い衣服への需要も高まっているためです。2021年の米国での消費者調査によると、スポーツウェアを含むスポーツ用品を購入する際に最も重要な要素は、着心地の良さと品質の高さの2点でした。