2002年～2022年 米国のコスメ・化粧品業界の売上高

2022年、米国の化粧品業界の売上高は、約490億米ドルに達したと推定されています。 

世界および米国の化粧品業界 

世界の化粧品市場は、20世紀前半から現在に至るまで、ほんの一握りの多国籍企業によって独占されてきました。化粧品は、主に6つのカテゴリーに分類されますが、売上高が最多のカテゴリーはスキンケア化粧品です。その売上高は、2021年の化粧品市場全体の41パーセントを占めています。 

化粧品業界の近況

近年、消費者はより多くの可処分所得を化粧品の購入に費やすようになっています。世界金融危機の発生以降、化粧品市場の成長は数年にわたって停滞し、より手頃な価格帯の製品や手作り化粧品が主力となりました。とはいえ、米国の消費者の化粧品、フレグランス化粧品、トイレタリー用品に対する年間平均支出額は、2022年時点で1人当たり約212米ドルとされ、過去10年間で最高額となっています。なお、洗顔料を含むスキンケア化粧品は、米国で最大の販売個数を誇る化粧品となっており、その人気がうかがえます。

世界の化粧品メーカーは、新規顧客を惹きつけ、既存顧客のブランドに対するロイヤリティを維持するために、今後も製品革新（プロダクトイノベーション）に注力していくことが予想されています。