2019年～2025年 世界のデジタルヘルス市場規模予測

2019年の世界のデジタルヘルス市場規模は、1,750億米ドルであったと予測されています。同市場の年平均成長率（CAGR）は、2019年から2025年にかけて25パーセントであったとみられ、2025年には6,600億米ドル近くにまで達すると予想されています。 

普及が進むデジタルヘルスツール 

過去10年間で、デジタルヘルス分野への投資額は大幅に伸びました。2020年には、同分野への投資額が210億米ドルに達しており、2010年の10億米ドルと比べるとその差は歴然です。2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によってデジタルヘルスツールへの需要が急激に高まる以前から、遠隔医療を求める消費者は増えつつありました。 

これからの傾向 

欧州の医療従事者への調査によると、回答者の多くは、「患者の健康に関する個人情報の有効活用」がこの先数年以内にeヘルス分野で最も注目すべきトレンドになると考えていたことがわかりました。全体的に見ると、医療従事者の大半が、自国におけるeヘルスへの投資や開発は今後12か月の間に改善するとみていました。一方で、eヘルスの効率的かつ効果的な導入に対する最大の課題としては、資金調達と費用が挙げられていました。