2019年～2022年 世界玩具市場の総売上高

世界の玩具市場の総売上高は、2022年時点では約1,070億米ドルにのぼりました。世界の玩具市場は、前年比でおよそ1.5パーセント拡大したとみられています。 

子どもにとっての玩具 

「子どもは遊ぶのが仕事」であり、子どもが学び、成長するうえで不可欠な「遊び」には玩具が欠かせません。とはいえ、おもちゃには遊びの道具や暇つぶしの手段以外の機能もあり、幼児の身体的、精神的、社会的、情緒的発達を促進してくれます。人類の歴史上、玩具は時代や文化を反映し、子どもと世界を結ぶ架け橋となってきましたが、それは今も変わりありません。現代の玩具メーカーは、急速に変化する世界に対応し、子どもが遊びながら創造力/想像力を発揮するためのツールを提供しています。 

ビデオゲームとアナログ玩具・ゲーム 

玩具市場の成長の原動力となっているのは、ビデオゲームやコンソールゲーム、コンピューターゲームです。ビデオゲーム業界をけん引する大手企業は、マーケティングのターゲットを10代の若者や大人にターゲットを絞っており、幼い子どもは、もはや主なターゲット層とは捉えられていません。アナログの玩具やゲームは、インタラクティブで洗練されたおもちゃとの競争に直面して人気が失われつつあるものの、アナログ玩具・ゲーム市場は依然として成長しており、一部地域では需要が記録的水準に達すると予想されています。