Japan Automobile Dealers Association; Best Selling Cars Blog
公開日January 2024
調査期間2023
補注Values have been rounded.
2024-03-21 | 発行元 Statista Japan
自動車の国内販売台数トップのトヨタは、2023年に日本国内で約158万台を販売しました。全体の自動車販売台数は、前年に比べ50万台以上増加し、約478万台に達しました。多くの他社のブランドもこの年の販売台数を増加させることができました。
日本の消費者に人気のある自動車ブランドと車種
日本国内で販売台数上位に並ぶブランドの多くは、国産車ブランドでした。注目すべき点は、輸入車ブランドの日本国内販売トップ3が全てドイツの自動車ブランド(メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン)であったことです。しかし3社いずれもトップ10にはランクインしておらず、日本の消費者はドイツ車の技術を評価しつつも国産車を好むことを示しています。
また日本の人気車種ランキングを見ると、上位20位はすべて国産車となっており、日本の消費者の国産車志向をより明確に表しています。1位は4年連続でトヨタの「ヤリス」、2位も同社の「カローラ」となっています。トヨタ車の他にランクインしているのは日産車とホンダ車のみでした。
日本における今後のクルマのトレンド
日本の自動車ブランドはこれまで電気自動車(EV)市場に続々と参入していましたが、全体の販売台数に対するEVのシェアは2017年を境に低下しました。次世代の自動車市場はバッテリー電気自動車(BEV)、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHEV)、クリーンディーゼル車、燃料電池電気自動車(FCEV)に分類されますが、国産車ブランドは今のところ、完全なEVよりもガソリン車とハイブリッド車に重点を置いているようです。2021年12月にトヨタはBEVへのシフトを加速すると発表し注目を集めましたが、日本の自動車業界はEV中心のラインアップを目指すことに慎重な姿勢を保っています。その理由のひとつとして、欧州や北米ではBEVの普及が進んでいるものの、世界的にはまだBEVの需要やインフラが不十分であることが挙げられます。
日本政府もBEVに対して慎重な姿勢を見せています。EVはハイブリッド車よりも部品数が少ないため、完全にEVに方向転換すると国内の自動車部品産業に打撃を与える可能性も指摘されていることから、政府は2035年までにガソリンエンジン車の新車販売を禁止することを目標として掲げています。したがって、短期・中期的には日本のハイブリッド車の販売が国内・国外ともに拡大すると考えられ、長期的にはBEVに加え水素FCEVも日本の自動車産業の戦略として注目される可能性も予測されています。
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