2022年 航空宇宙産業の輸出額国別ランキング

2022年、米国の航空宇宙産業の輸出額は約1,028億米ドルにのぼり、世界最大の輸出国となりました。米国には、ボーイング（Boeing）やロッキード・マーティン（Lockheed Martin）を含む航空宇宙産業の主要なメーカーが存在します。 

米国における航空宇宙・防衛産業の主要な企業 

世界の軍事費は過去20年間で大幅に増加し、2022年には世界全体で2兆2千億米ドル以上に達しました。米国の航空宇宙・防衛産業は、世界全体における兵器や軍事技術関連製品の大半を供給しています。2021年時点では、世界の主要な航空宇宙・防衛メーカー12社のうち6社が米国に本社を置いており、兵器・防衛装備品産業は米国経済において極めて重要な役割を担っています。ボーイング、レイセオン・テクノロジーズ（Raytheon Technologies）、ロッキード・マーティンは、2021年の売上高ベースで米国の防衛・軍事産業におけるトップ3となっています。 

ロッキード・マーティン 

ロッキード・マーティンは、航空宇宙、セキュリティ、軍事部門における主要な企業の一つであり、世界最大の防衛請負業者です。また同社は、世界有数の軍需製造業者であり、軍事装備品メーカーでもあります。ロッキード・マーティンは、業界トップの地位を維持すべく、研究開発への投資を継続的に行っており、2021年には約15億米ドルが投じられたとみられています。近年、国際紛争が激化し、各国が防衛費を増額し続けていることから、ロッキード・マーティンの業績は大きく伸びています。同社の売上は2000年の250億米ドルから2021年には約670億米ドルに増加し、3倍近くに成長しています。一方で、営業利益は同時期にほぼ9倍に成長し、2021年には91億米ドルに達しました。