2009年～2021年 世界の宇宙産業市場の推移

2021年、世界の宇宙産業の売上高は約4,693億米ドルとなり、前年の4,469億米ドルから増加しました。2021年の世界の宇宙産業で最も重要な部門は、「商業宇宙製品およびサービス」となっており、宇宙産業市場全体の売上の48パーセント近くに達しています。 

政府の宇宙予算 

新型コロナウイルス感染症の世界的流行にもかかわらず、各国政府の宇宙支出はここ数年上昇を続けています。2020年には、各国の宇宙支出が世界全体で825億米ドルにのぼり、前年比でおよそ16.5パーセントの伸びとなりました。米国は、2020年に宇宙支出が最も多かった国となりました。 

NASAと宇宙計画 

民生の宇宙事業や宇宙飛行、宇宙研究に携わる各国の宇宙局は、ここ10年の間に大変重要な役割を担うようになりました。なかでも1958年に創設されたアメリカ航空宇宙局（NASA）は、世界で最も重要な宇宙機関となっています。2022年度のNASAの予算は、約240億米ドルとなっており、最大のシェアを科学研究・探査部門が占めています。