United States Geological Survey
公開日January 2024
調査期間2023
補注All figures are estimates. Values have been rounded.
2024-03-22 | 発行元 Statista Japan
2023年時点では、およそ930万トンのリチウムが存在したと推定されるチリは、世界最大のリチウム埋蔵量を誇る国です。同年の米国のリチウム埋蔵量は、約110万トンであったと考えられています。
リチウムとは、銀白色の軟らかい金属で、アルカリ金属元素のひとつに数えられます。反応性が高く不安定なことから、自然界では化合物としてのみ存在します。チリのリチウム埋蔵量は、他国のそれに大きく差をつけて世界一となっています。2位のオーストラリアのリチウム埋蔵量は、2023年時点で620万トンであったと推定されています。鉱物埋蔵量とは、推定時点で採掘・産出が可能な鉱物資源と定義されます。2023年のリチウム鉱山の生産量では、オーストラリアが世界ナンバーワンとなっており、同年のリチウム生産量は8万6千トンに達しています。
リチウムの最も一般的な用途が電池です。世界的なリチウムの需要は、充電可能なリチウムイオン電池が使われる電気自動車の市場拡大に後押しされ、2025年までに100万トンに達すると予測されています。その先の2030年には、200万トンを超える見込みです。2022年時点では、中国のCATL(寧徳時代新能源科技、Contemporary Amperex Technology Co., Ltd.)と韓国のLGエネルギーソリューションが世界最大のリチウムイオン電池メーカーとなっており、2社を合わせると世界シェアの半分以上を占めています。
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