1950年～2022年 世界のプラスチック生産量の推移

世界のプラスチック生産量は、2022年時点で4億3,000万トンと推定され、前年比1.6パーセント増となりました。プラスチックの生産量は1950年代から急増していますが、年々生産量が伸び続けている理由としては、プラスチックがもつ驚くべき汎用性（あらゆる用途に使用できること）が挙げられます。生産量の成長とともに、プラスチックの市場規模も拡大を続けています。 

プラスチックと製造方法 

プラスチックはあらゆる製品に使用されており、従来使用されてきた木材、金属、ガラスなどといった素材に取って変わる存在となっています。最も代表的な用途の一つが、包装用プラスチックです。プラスチックの製造工程には、原料となる化石燃料の調達、ベースとなるポリマーの精製、ポリマーを樹脂ペレットなど成形原料へ加工する作業、最後にプラスチックの成形という4つのステップが含まれます。 

プラスチックの生産地 

アジアは、世界で最も多くのプラスチックが生産されている地域です。2022年には、中国だけで世界の総生産量の32パーセントに当たるプラスチックが生産されました。近年、中国は600万から1200万トンのプラスチック製品を毎月生産しています。なお、アジアに次いで生産量が多い北米地域では、2022年に世界の総生産量の17パーセントを占めるプラスチックが作られています。