太陽光発電は、最も費用効率の良い発電方法のひとつであることから、全世界で普及が拡大しています。世界における太陽光発電の累積導入容量は、2005年の約5ギガワットから2022年には約1,177ギガワットに増加しました。中国だけでも、2022年の累積導入容量は約415ギガワットに達しています。太陽光発電への投資はここ数年で広がっており、再生可能エネルギーのなかでは太陽光への投資額が依然として最大となっています。
中国の太陽光パネルメーカー「ロンジ(隆基緑能科技、LONGi Green Energy Technology)」が、マレーシアのセランゴール州に年間生産能力8.8ギガワットの太陽光パネル生産工場を建設していることが発表されました。マレーシアでの拡大を図るロンジは、合計で18億マレーシアリンギットを工場建設に投資するとみられています。第一段階の工事はすでにはじまっており、第二段階は2024年3月までに完了する見込みです。
中国の太陽光発電市場
太陽電池および太陽電池モジュールの世界最大の市場のひとつである中国では、新設された太陽発電設備の総容量が過去数十年間にわたって増加の一途をたどっています。また、世界の太陽光電池モジュールメーカーの大半は中国企業であり、その市場シェアは2022年時点で78パーセント近くにのぼりました。中国は、世界最大の発電容量を誇る太陽光大国ですが、同国の電力ミックスに占める太陽光の割合はわずかです。しかし、中国政府はクリーンエネルギーへの移行を強力に推し進めているため、今後も発電容量が増え続けると予想されています。太陽光発電産業の誕生以来、中国は、遠隔地の農村向けに小規模なソーラー事業を展開する国から、世界最大の太陽光発電市場のひとつへと成長しました。
発電コストの低下
太陽光発電システムの導入費用は、ここ数年で大幅に低下しました。そのため、近年では補助金に依存しない新しいプロジェクトが増えており、太陽光発電の導入が進んでいます。こうした状況を踏まえ、太陽光発電への投資は今後大幅に増加すると予測されています。最近では、多くの企業がPPA(電力販売契約、Power purchase agreements)モデルを通じて再生可能エネルギーの電力を活用しており、なかでも太陽光は、世界的に最も選ばれているエネルギー源となっています。
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