International Monetary Fund
資料名World Economic Outlook Database April 2024
公開日April 2024
調査期間1980 to 2023
補注* Estimate.
2024-07-18 | 発行元 Statista Japan
2023年の日本の平均インフレ率は3.21パーセント試算されており、ここ10年近くで最も高い上昇率となっています。しかしこれはインフレ危機を迎えている他の先進国と比較すると低い方で、主要国首脳会議(G7)加盟国のうち4カ国は同年のインフレ率が6から7パーセントを超えると試算されています。
日本のインフレ率が低い理由
日本のインフレ率が低い理由には様々な要因が絡んでいます。そのうちの一つはコロナウイルス関連の規制緩和です。日本は諸外国のように都市封鎖(ロックダウン)こそしませんでしたが、緊急事態宣言などの行動規制の解除を比較的遅いペースで行ったため、いわゆる「リベンジ消費」が引き起こすサプライチェーンの分断、そしてインフレーションを抑えることができました。また、日本は何十年にも渡って食糧とエネルギーを輸入しているため、エネルギー価格や小麦価格の急騰を防ぐ仕組みを既に導入していました。
これにより、日本はロシアのウクライナ侵攻の影響を最小限に抑えることができました。
長引くデフレと国債
インフレを避けることができたもう一つの要因としては、日本の長引くデフレにあります。1992年のバブル崩壊以降、日本では量的緩和や低金利、低賃金、高齢化による消費低迷が積み重なっており、日本の国債は額面で世界1位、対GDPではベネズエラに次いで世界2位となっています。大きな国債を抱える日本ですが、日本は依然、世界4位の経済大国の地位を守り続けています。
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