The Association of Japanese Animations
公開日February 2024
調査期間2013 to 2022
補注100 Japanese yen equal 0.68 U.S. dollars or 0.63 euros as of February 2024. Values have been rounded.
2024-03-22 | 発行元 Statista Japan
日本アニメの海外市場は近年堅調な伸びをみせており、その市場規模は2022年に過去最高となる約1兆4,600億円に到達しました。同年、国内市場と海外市場を合わせた日本アニメの世界市場規模は、およそ2兆9,300億円に達するとみられ、過去最高額を更新しました。
国内のコンテンツ産業において重要な役割を担うアニメ産業は、日本経済の牽引役として2000年代前半から注目度が増しています。メディアコンテンツやその他のポップカルチャー商品(ポケモンの関連商品やおもちゃなど)の海外輸出は、日本が不況に見舞われた1990年代をとおして成功事例とみなされました。日本のアニメ産業を部門別にみると、商品化部門(アニメ関連商品の売上高)が国内市場において最大の割合を占めていることがわかります。なお、海外部門の売上高には、放送・上映・動画配信などのアニメ関連消費もすべて含まれています。ネットフリックス(Netflix)やアマゾン プライム ビデオ(Amazon Prime Video)、ディズニー・プラス(Disney+)など、大手動画配信サービスの競争でアニメコンテンツに対する需要が高まったことにより、近年では特にアニメの動画配信に関心が集まっています。
日本のアニメ制作会社や関連企業が海外に活路を見出そうとする背景には、国内市場が成長する見込みが限られているという実情があります。出生率が低く少子化が進む日本では、子供向けテレビ番組とアニメ関連商品の販売を一体化させたメディアミックス戦略をとるアニメ産業にとって特に困難な課題となることが予見されます。とはいえ、日本のアニメ産業は、1990年代から大人向けコンテンツの制作を拡大してきました。アニメ制作分数の比較からは、数十年前とは異なり、大人向けコンテンツが子ども・家族向けコンテンツの量を上回っている様子がみてとれます。一般的には、アニメを楽しむ大人が増えているといわれますが、より洗練された内容のコンテンツが増えていることも、その一因といえるでしょう。
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