National Police Agency; Ministry of Health, Labour, and Welfare
公開日March 2024
調査期間2014 to 2023
2024-07-01 | 発行元 Statista Japan
日本では、男性のほうが女性よりも自殺のリスクが高く、2022年の日本人男性の自殺率は10万人当たり24.6人、自殺者数は1万4,900人以上に達しました。日本人女性の自殺者数は遥かに低い数値となっていますが、自殺率は前年比で0.1パーセントポイント増えており、7,135人が帰らぬ人となっています。自殺率が増加傾向にある点については、新型コロナウイルスの感染拡大との関連性が指摘されています。
歴史的にみて、日本の高い自殺率は、国民一人ひとりの経済状況と密接に関係しています。日本人が自殺を決意する主な理由は健康問題ですが、経済・生活問題や勤務問題も合計で7,600人以上の死につながっています。現代の日本においても、男女の役割に関する「男は働き、女は家庭を守る」といった伝統的価値観は根強く残っています。近年では、性的役割(ジェンダーロール)に対する見方に変化がみられますが、経済的プレッシャーを感じる日本人男性は少なくありません。社会の期待に応えることができなければ、精神疾患を患うリスクが高くなる可能性があり、結果的に自殺念慮に傾いてしまうことがあります。
過去10年間、日本の会社員による自殺の主な原因は過労でした。職を維持することへのプレッシャーから、長時間の残業を強いられ、体調不良でも仕事が休めず、有給休暇が取得しづらいといった職場環境は、自殺を決意する会社員が増えている大きな要因であるとみられています。長時間にわたる疲労の蓄積などによって死に至る「過労死」は、日本では広く知られた現象となっています。こうした突然死は肉体的な疲労のみならず、ストレスの多い職場環境にも起因するとされます。また、職業的ストレスや過労が原因の自殺は、過労自殺と呼ばれます。
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