デジタル・テクノロジー

世界のトレンドから読み解くOOH広告の現在地

2023年11月15日
発行元 Statista Japan
DOOH広告のイメージ画像。
milindri via Getty Images
  • 2023年9月に発表されたある調査によると、米国市場のOOH 広告収益は、2023年第2四半期に前年比で2.2パーセント(約26億8千万米ドル)増加したとみられています。 
  • DOOH広告が米国のOOH広告費全体に占める割合は、2023年には3割を上回り、2026年には40パーセントを超えるとみられています。 

OOH(アウト オブ ホーム、Out-of-home)広告または屋外広告とは、自宅以外の場所で消費者に向けて展開される広告のことです。OOH広告が世界の総広告費に占める割合は、2022年時点で約5パーセントとなっており、ラジオや紙媒体(新聞および雑誌)を上回っています。OOH広告の主な種類としては、従来の看板広告や、DOOH広告(デジタル屋外広告)、ポスター広告、交通広告(駅のホームや駅構内、バスや電車、飛行機の車内・車外に設置された広告)、プレイスベース広告(公共施設、店舗、その他の商業施設に特化した広告)が挙げられます。 

世界のOOH広告費は、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて25パーセント以上減少しました。以来、OOH広告費は一貫して回復傾向にありますが、2023年の推定額は2019年の史上最高記録をやや下回る421.4億米ドルとなっています。完全にコロナ前の水準に戻るのは2024年と考えられており、450億米ドルに達する見通しです。とはいえ、回復の速度は国ごとに異なると予想され、世界のOOH広告費の約24パーセントを占める米国とカナダでは、2024年にコロナ前の水準をわずかに上回ると推察されています。 

米国におけるOOH広告

世界最大の広告市場のひとつである米国では、2022年に交通広告、プレイスベース広告、看板広告、ストリートファーニチャー広告(バスやタクシーの停留所、公共のベンチ、道路の防護柵など)を含む400万件以上のOOH広告が出稿されました。「不特定多数の人の目につく」という屋外広告のメリットはすべての広告主に共通ですが、一部の広告主はOOH広告をマーケティング戦略の要とみなしています。たとえば、2022年に米国で最も急速に成長したOOH広告カテゴリーは、OOH広告費が前年比で54.4パーセント増加した「公共交通機関およびホテル・リゾート業界」でした。それに続いたのは、前年比成長率が37.2パーセントとなった「メディア・広告業界」です。 

2023年9月に発表されたある調査によると、米国市場のOOH 広告収益は、2023年第2四半期に前年比で2.2パーセント(約26億8千万米ドル)増加したとみられています。前年同期比で最大の伸び幅をみせたのは交通広告で、7.7パーセントの伸び率を記録しています。 

DOOH広告の拡大

広告主は、近年人気上昇中のDOOH広告(デジタル屋外広告)への支出も増やしており、結果、DOOH広告はコロナ禍をものともせず拡大し続けています。米国におけるデジタル看板広告の数は、2016年から2022年までに約80パーセントという驚異的な伸びをみせており、動画やインタラクティブ広告、3Dテクノロジーは屋外広告で頻繁に用いられる機能となっています。 

2022年半ばに米国の広告代理店や広告業界の経営者を対象に行われた調査では、回答者の約半数がDOOH広告を広告主に最も革新的な機会をもたらすメディアのひとつに挙げていたことがわかっています。DOOHを抑えて上位にランクインしたメディアは、ソーシャルメディア(SNSなど)とモバイルです。ある予測では、DOOH広告が米国のOOH広告費全体に占める割合が2023年には3割を上回り、2026年には40パーセントを超えると考えられています。DOOH広告の世界総収益は、2023年には117億米ドルに達すると推測され、その後4年間で40パーセント以上増加し、2027年に166億米ドルに到達すると予想されています。 


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