2022年～2027年 世界パソコン出荷台数に占めるAI PCの割合

パソコンの世界市場は、AI（人工知能）に対応したPCの登場により、需要増加が期待されています。世界のパソコン出荷台数に占めるAI PCの割合は、2024年には19パーセント、2027年には60パーセントとなる見通しです。 

AIの処理に特化したNPU  

通常PCに内蔵されているCPU（中央演算処理装置）やGPU（画像処理装置）などの従来型プロセッサ以外にも、AI PCにはNPU（ニューラルネットワーク処理装置）と呼ばれるAI処理に特化したユニットが搭載されています。NPUは、AIの推論処理を高速化するための装置で、生成AIや機械学習による処理を強化します。 

需要の広がり 

AI向け半導体は、スマートフォンやウェアラブル端末、そしてパソコンなど、多様な消費者向け電子機器に搭載されるようになり、ロボットやセンサをはじめとする産業分野でも活用が進むと考えられています。AIチップの活用領域が広がるにつれて、半導体メーカーは増える需要を満たせるかどうか、その実力が試されることになります。