2010年にリリースされた写真・動画共有アプリInstagram(インスタグラム) は、世界で最も人気のあるソーシャル メディア・プラットフォームの一つです。Instagramは、2012年にMeta Platforms(メタ・プラットフォームズ)に買収され、多数のユーザー数を誇るFacebook(フェイスブック)やFacebook Messenger(フェイスブック・メッセンジャー)、WhatsApp(ワッツアップ)を含むMeta製品の一つとなりました。2023年1月時点では、Instagramの月間アクティブユーザー数(MAU)は20億人を超えています。
Instagramの利用者
Instagramは全世界で人気のアプリですが、利用者が最も多い国はインドです。インドには約3億3千万人のInstagramユーザーがおり、それに次ぐ米国には1億4,300万人の利用者がいます。また、ブラジルやインドネシア、トルコでも、 Instagramは多くの人々に親しまれるアプリとなっています。全体的に、Instagramの利用者は女性よりも男性がやや多く、全世界の利用者の60%が18歳~34歳でした。
Instagramのコンテンツタイプと新機能
Instagramのコンテンツは、画像、動画、リール(最大90秒のショート動画をシェアする機能)、ストーリー(表示時間が3秒のスライドショー機能)として共有できます。2022年6月時点では、Instagramに投稿された画像は、平均で1,850人のユーザーにリーチ(ユーザーが投稿を見ること)しました。カルーセル(複数の写真や動画を含む投稿)のリーチは、平均で2,325人に達しており、投稿形式によってリーチが大きく変化することがうかがえます。ユーザーエンゲージメントの観点から見ると、2021年と2022年を通じてカルーセルが主力コンテンツタイプでした。
オーディエンスの注目を集めるための競争が激しさを増す一方で、多くのInstagramユーザーは、「絵のように美しいだけの投稿」以上のものを求めて、このプラットフォームを利用しています。2022年の調査によると、全ユーザーの半数以上が、お気に入りのコンテンツタイプは「エンタメ・おもしろ系コンテンツ」であると回答しており、クリエイティブで役に立つ情報が得られる投稿も、人気のコンテンツタイプであることが分かっています。
なお、2023年2月に、Instagramは新機能「ノート」を日本で導入しました。ユーザーが今の気持ちや近況を最大60文字の短い文章でフォロワーと共有できる機能で、リーチやエンゲージメントにどのような影響を与えるのかに注目が集まるとみられています。
フォロワー数が最多のInstagramアカウント
著名人やスポーツ選手、ブランドなどは、プロモーションやファンとのつながりを目的としてInstagramを活用しています。2023年初頭時点では、Instagramの公式アカウントには約6億人ものフォロワーがいました。世界で最もフォロワー数が多かった人は、ポルトガルのサッカー選手Cristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)氏で、フォロワー数は約5億3,900万人でした。続いてフォロワー数が多かった著名人には、Kylie Jenner(カイリー・ジェンナー)氏、Kim Kardashian(キム・カーダシアン)氏、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)氏が挙げられ、人気アカウントランキングの上位10位に名を連ねています。2022年9月時点でフォロワー数が最も多かった日本人は、タレントの渡辺直美氏でした。「インスタ女王」の異名でも知られる渡辺氏は、現在ニューヨークに拠点を移して芸能活動を展開しています。
なお、2022年12月の時点で最も人気の投稿は、アルゼンチンのサッカー選手Lionel Messi(リオネル・メッシ)氏が公開した画像です。6,100万件以上の「いいね!」を獲得したこの投稿は、2022年のFIFAワールドカップで優勝後のMessi氏とチームメイトを撮影したものです。
Instagramとソーシャルメディアマーケティング
周知の事実ではありますが、ソーシャルメディアマーケティングは、デジタルマーケティングの中でも最も効果のあるマーケティング手法の一つです。2022年の調査では、マーケターが2番目に最も多く利用したソーシャルメディアプラットフォームがInstagramであるとされ、回答者の79パーセントが事業のプロモーションにこの動画投稿アプリを活用していると答えています。Instagramは、マーケティングや広告に効果的なサービスですが、世界のマーケターの半数が最も重要なソーシャルメディアプラットフォームに選んだのは、Facebookでした。一方で、Instagramを選んだマーケターは、わずか4分の1という結果となりました。
さらに、2022年11月に発表された調査によると、2023年の国内ソーシャルメディアマーケティング市場規模は1兆899億円で、前年比117%となると予測されています。こうした背景から、日本国内でも、ソーシャルメディアへのマーケティング投資は堅調に伸びているとみられています。
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