1987年～2028年 ブラジルの国内総生産（GDP）

国内総生産（GDP）は、1年間に特定の国で生み出された付加価値（物やサービス）の総額を表すことから、一国の経済力を示す重要な指標とされます。2022年、ブラジルの国内総生産は約1兆9,200億米ドルにのぼりました。インド、ロシア、中国などほかのBRICS諸国のGDPと比較すると、ブラジルは同年第3位でした。 

ブラジルとBRIC 

ブラジルは、経済が世界で最も急成長している国の一つで、中南米地域では最大の経済規模を誇ります。また、ブラジルは主要20か国首脳会議（G20）など複数の国際経済組織に加盟しており、ブラジル、ロシア、インド、中国の4か国からなる新興4か国（BRIC）のメンバーでもあります。4か国中最も人口が少ないブラジルですが、インドなどと比較して、国内総生産のドル換算額が比較的安定しているのが特徴です。これは、失業率が低いことや、国内のビジネス需要が相対的に高まっていることの現れです。 

ブラジル経済のこれから 

ブラジルの財政赤字は比較的高い水準にありますが、発展途上国としては一般的な水準とみられます。発展途上国の財政赤字は、平均3パーセント程度といわれていますが、これは経済を活性化するための財政支出が必要な期間が先進国と比較して長いためです。ブラジル国民の多くは、自国の経済がこれからさらに発展すると考えており、世界におけるブラジルの経済的地位が高まるにつれて、自身の経済状況も改善するだろうと考えているとみられています。