Ember
資料名Monthly electricity data
公開日November 2023
調査期間January 2020 to October 2023
協力2023-11-30 | 発行元 Statista Japan
2021年および2022年は、コロナ禍からの景気回復に伴う需要の増加、天然ガスや石炭の価格上昇、風力低下や干ばつによる再生可能エネルギー発電量の減少など多数の要因が重なり、欧州連合(EU)内の電力卸売価格が高騰し、世界的なエネルギー危機が危惧されましたが、2023年前半では電力卸売価格が低下しました。
EU諸国では天然ガスと石炭による発電が2022年には発電量全体の約3分の1を占めており、天然ガスと石炭が主要な発電源であることから、エネルギー商品の価格動向は電気料金に大きく影響します。欧州の天然ガスの貯蔵量が深刻なレベルにまで低下したことや、EU諸国への天然ガス供給主要国であるロシアが、自国の不足した備蓄を補うためにその輸出を制限したため、EU諸国の天然ガス価格は2021年および2022年上半期に上昇し続けました。2022年には、ロシアのウクライナ侵攻が天然ガス供給の先行き不透明感を一層強め、天然ガス価格上昇の主な要因となりました。
エネルギー供給不足が欧州全体を直撃する中、各国における電気料金への影響は様々でした。EU諸国内で電力を輸入に最も依存するイタリアでは、2022年8月に電気料金が1メガワット時当たり540ユーロとEU圏内で最も高い国となりました。一方で水力と原子力による発電量が多くを占めるスウェーデンでは、同時期の電力価格の上昇は緩やかなものとなりました。
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