Eurostat
公開日April 2024
調査期間March 2024
補注*Data for the United Kingdom is taken from the Office of National Statistics for the UK.
2024-07-17 | 発行元 Statista Japan
EU(欧州連合)のインフレ率(統一基準消費者物価指数(HICP)の上昇率)は、2023年12月時点で3.4パーセントでした。クロアチアのインフレ率はEUで最も高く、7.6パーセントでした。一方で、デンマークとベルギーは同期間のインフレ率が低く、ベルギーではその月のインフレ率がEUで最も低い0.5パーセントでした。2022年10月には、EU域内のインフレ率が史上最高を記録しました。新型コロナウイルス感染症が拡大する前の最高値は、上昇率が前年同期比4.4パーセントだった2008年7月でした。EU域内の物価上昇率は、2012年1月から2021年8月まで3パーセント以下と低い水準で推移していました。
欧州経済は、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の衝撃を乗り越え、2021年に入って再開しました。しかし、景気の急速な回復は、足元での急激な物価上昇へとつながっています。世界のサプライチェーン市場は、パンデミックを発端とする生産ラインの停止や渡航制限、労働力不足から完全に立ち直れていません。さらにエネルギー価格の高騰は問題をより深刻化させており、なかでも運輸部門に関しては、2021年12月時点でEU域内における全産業部門中インフレ率が最大となっています。
高いインフレ率は欧州だけの問題ではなく、世界のほかの地域でも同じです。たとえば、2021年12月、米国の消費者物価指数(CPI)は7パーセントという過去40年間の最高値に到達しました。インフレ率上昇の要因は、欧州と同様であったと考えられています。とはいえ、サプライチェーン問題が落ち着けば、インフレ率が徐々に低下することが予想されています。
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