国際情勢

2023年12月時点 欧州の統一基準消費者物価指数(HICP)上昇率 国別

出典

Eurostat

公開日

January 2024

調査期間

December 2023

補注

*Data for the United Kingdom is taken from the Office of National Statistics for the UK. Data for the following countries is for months other than December 2023: -November 2023: Montenegro.

2023年12月 欧州の国別インフレ率

2024-03-22 | 発行元 Statista Japan

EU(欧州連合)のインフレ率(統一基準消費者物価指数(HICP)の上昇率)は、2023年12月時点で3.4パーセントでした。クロアチアのインフレ率はEUで最も高く、7.6パーセントでした。一方で、デンマークとベルギーは同期間のインフレ率が低く、ベルギーではその月のインフレ率がEUで最も低い0.5パーセントでした。2022年10月には、EU域内のインフレ率が史上最高を記録しました。新型コロナウイルス感染症が拡大する前の最高値は、上昇率が前年同期比4.4パーセントだった2008年7月でした。EU域内の物価上昇率は、2012年1月から2021年8月まで3パーセント以下と低い水準で推移していました。 

急速な景気回復とエネルギー価格 

欧州経済は、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の衝撃を乗り越え、2021年に入って再開しました。しかし、景気の急速な回復は、足元での急激な物価上昇へとつながっています。世界のサプライチェーン市場は、パンデミックを発端とする生産ラインの停止や渡航制限、労働力不足から完全に立ち直れていません。さらにエネルギー価格の高騰は問題をより深刻化させており、なかでも食料・非アルコール飲料部門は、2023年6月時点でEU域内における全産業部門中インフレ率が最大となっています。 

米国のインフレ率 

高いインフレ率は欧州だけの問題ではなく、世界のほかの地域でも同じです。たとえば、2022年6月、米国の消費者物価指数(CPI)は9.1パーセントという過去40年間の最高値に到達しました。インフレ率上昇の要因は、欧州と同様であったと考えられています。とはいえ、サプライチェーン問題が落ち着けば、インフレ率が徐々に低下することが予想されています。 


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