2023年 世界各国の家庭用電気料金

2023年3月時点で家庭用電気料金が世界で最も高かった国は、1キロワット時当たり約0.56米ドルのイタリアで、それに1キロワット時当たり約0.46米ドルの英国が続きました。一方、フランスや米国の電気料金は、両国と比較すると3分の1程度でした。

電気料金の仕組み

電気料金はインフラや地理的条件、そして政治的な要因によって世界各国で大きく異なり、国内でも差がある場合があります。例えば、英国やオーストリアでは家庭用電気料金の大部分を税金から支出しています。

輸入する化石燃料への依存

イラン、カタール、ロシア、サウジアラビアなど原油や天然ガスの生産量が多い国々では、電気料金が他国よりも安価な傾向にあり、一般家庭が支払う電気料金は1キロワット時あたり約0.1米ドル未満です。一方、発電を化石燃料の輸入に大きく依存している国は、エネルギー市場における価格変動の影響を受けやすい傾向にあります。例えば、2021年にドイツとイタリアは天然ガスの輸入量が世界で最も多い国々となりました。両国のエネルギーミックスにおいて天然ガスが占める割合もそれに相当するものとなっています。