International Monetary Fund
公開日April 2023
調査期間2010 to 2028
補注* Projected.
2024-01-22 | 発行元 Statista Japan
2022年、米国の年間インフレ率は8パーセントという記録的な数値となりましたが、2028年には2.1パーセントに低下すると見込まれています。このデータは、米国の都市部の平均値を基に算出されたもので、基準期間は1982年から1984年です。経済学においてインフレ率とは、物価(この場合は、消費者物価指数(CPI))の上昇度合いを表す指標で、一定期間中に価格がどの程度変動したかをパーセントで示します。インフレ率と通貨の購買力の低下率は、ほぼ同等です。2023年の米国のインフレ率は、4.5パーセントとなる見込みです。
過去の米国の年間インフレ率はこちらから、米国の全都市消費者物価指数は、こちらをご覧ください。米国の月次インフレ率は、こちらでご参照いただけます。
インフレ(インフレーション)とは、ある一定期間で財・サービスの全体的な物価水準が上昇する状態を指す用語です。米国では、インフレの測定に消費者物価指数が用いられます。消費者物価指数は、マーケットバスケット方式(買い物かご方式)で、世帯が購入する消費財やサービスの価格を総合した物価の変動を測定するものです。
この見通しは国際通貨基金(IMF)が発表したもので、米国のインフレ率は2023年を通して平均水準を上回るとみられていますが、2028年までには約2パーセント程度まで減速するとの見込みです。2021年のインフレ率を考慮すれば、2パーセントは適度な見通しといえるでしょう。
2022年に米国や世界全体でインフレ率が急上昇した要因としては、経済成長にさまざまな制約をもたらした複数の要因が挙げられます。新型コロナウイルス感染症の世界的拡大やサプライチェーンのひっ迫、ロシアによるウクライナ侵攻、そしてパンデミックに関連する労働市場の変化などです。現代経済では、2~3パーセントのインフレ率の実現が好ましいとされますが、各国の中央銀行は物価の上昇を最低限に抑え、極度のインフレやデフレを回避しようと試みます。急激なインフレは、購買力を減少させてGDP(国内総生産)を低下させることから、一国の経済にとって危険であると考えられています。
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