2007年～2023年 世界のアート市場の販売額

2023年の世界のアート市場の美術品販売額は、前年比4パーセント減の約650億米ドルでした。世界のアート市場の販売量は、同年4パーセント増えたものの、依然として新型コロナウイルス拡大前の水準をわずかに下回っています。 

オンラインアート市場のニューノーマル 

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界各国でロックダウン（都市封鎖）措置が取られたことにより、オークションハウスやアートディーラーはビジネスの場をオンラインへ移行することを迫られました。デジタル化が後押しとなり、美術品・骨董品のオンライン売上高は、2020年に急成長し、その後もコロナ禍前を大幅に上回る水準を維持しています。2023年のオンライン売上高は、120億米ドル近くに達しました。 

NFTアートの売上減少 

2021年3月に終了したクリスティーズ（Christie’s）のオークションで、米国人アーティスト「ビープル（Beeple）」のデジタルアート作品が約6.930万米ドルで落札された後、NFT（非代替性トークン）アートやクリプトアートに対する関心が爆発的に高まりました。とはいえ、2023年のNFTアート・コレクティブルの総売上高は、前年比で大幅に減少しています。