2001年～2021年 米国の映画料金

2021年、米国における平均的な映画料金は9.57米ドルで、2016年の8.65米ドルから1米ドル近く上昇しています。要するに、米国では映画のチケット代が5年間で約11パーセント上昇した計算になります。 

コロナ禍が映画館業界に与えた影響 

米国の映画館数は、2018年から2019年にかけて2年連続で増加した後、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の拡大により再び減少に転じています。2019年には全米に5,869館あった映画館ですが、2020年には1.2パーセント減り、5,798館が残りました。また、米国とカナダの映画館では、興行収入の回復がもたついています。両国における2020年の映画興行収入は、448億米ドルとなっています。これは、興行収入が113億米ドルと過去最高を記録した2019年の4割にも満たない数字です。 

映画業界の将来 

1995年から2022年までの期間では、冒険・アクション映画が米国とカナダで最も興行収入がよかった映画ジャンルとなっています。冒険・アクション映画の興行収入は、27年間でおよそ1,160億米ドルに上りました。また、米国とカナダにおける全体的な映画興収の見通しは明るく、2019年から2024年までに米国では25パーセント以上、カナダでは32パーセント近く増加すると予測されています。