Global Carbon Project; Expert(s) (Friedlingstein et al. (2023))
公開日December 2023
調査期間1940 to 2023
補注Carbon dioxide emissions from the use of coal, oil and gas (combustion and industrial processes), the process of gas flaring, and the manufacture of cement. Original data have been converted from million metric tons of carbon to units of carbon dioxide by multiplying by 3.664. Figures have been compiled from multiple reports. The values have been rounded.
2024-03-21 | 発行元 Statista Japan
2022年、化石燃料と産業による世界の二酸化炭素(CO₂)排出量は、合計で約3,715億トンにのぼりました。2023年の排出量は1.1パーセント増え、史上最高水準となる3,755億トンに達すると予測されています。1990年以降、世界の二酸化炭素排出量は60パーセント以上増加しています。
中国は世界最大のCO₂排出国で、米国がそれに続いています。中国は、過去数十年間にわたる急速な経済成長と工業化により、排出量が急激に上昇しました。1990年以降、中国の二酸化炭素排出量は400パーセント以上増えています。一方で、米国のCO₂排出量は、2.6パーセント減少しています。とはいえ、米国のCO₂累積排出量は世界最多となっています。
新型コロナ感染症の世界的大流行による都市封鎖(ロックダウン)などの政策により、2020年の世界の二酸化炭素排出量は5.5パーセント急落しました。しかし、世界規模の事件が温室効果ガスの排出量を減少させたのは、これが初めてではありません。たとえば、2009年の世界経済危機は、CO₂の排出量を約2パーセント減少させたとされ、1980年代初頭の景気後退も排出量に大きな影響を与えたとされます。パーセンテージで考えた場合、史上最大の二酸化炭素排出量の削減が確認されたのは1945年の第二次世界大戦終結時で、当時は温室効果ガスの排出量が17パーセント減少したとみられています。
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