1950年～2100年 中国の年齢中央値

2020年の中国の年齢中央値は37.5歳で、1970年の18歳から倍以上に上がっています。国連の推計によると、年齢中央値の上昇スピードは減速し、21世紀の半ばに50歳に到達した後、2100年まで60歳前後で推移すると予想されています。 

中国における少子高齢化 

中国の年齢中央値は、日本などの先進国に比べると低いですが、急速な高齢化がもたらす影響は、中国社会の将来に対する大きな懸念材料となっています。かつて世界最大の人口を擁していた中国では、豊富な労働力が驚異的な経済成長を長年支えてきました。しかし少子高齢化によって、社会保障制度は限界に達し、経済状況が悪化する可能性があります。 

高齢化の要因 

中国で高齢化が進んでいる主な原因は、ほかの多くの国と同様に、平均寿命の延伸であると考えられています。医療体制が整い、国民の生活水準が向上したことで、中国の平均寿命も大幅に延びました。また、一人っ子政策によって出生率が低下し、高齢者が総人口に占める割合がさらに増加しました。産児制限は2016年に廃止されたものの、高額な子育て費用、キャリアアップ、自由な生活を理由に子どもを望まない無子志向が若者の間で広まっています。