経済

2000年~2021年 世界のインフレ率および2028年までの見通し(前年比)

出典

International Monetary Fund

資料名

World Economic Outlook Database October 2023

公開日

October 2023

調査期間

October 2023

補注

*Forecast.

2000年~2028年 世界のインフレ率

2023-11-16 | 発行元 Statista Japan

一般的に、インフレはある地域のモノやサービスの平均価格が継続的に上昇することとして定義されています。1980年代と1990年代に極めて高いインフレ率を記録した後、2000年代に入ってからの世界のインフレ率は比較的安定しており、通常は年率3〜5パーセントで推移しています。2008年にいわゆる「リーマンショック」が発生しインフレ率が急上昇しましたが、その後2021年に現在のインフレ危機が始まるまで、インフレ率は2010年代を通して比較的安定していました。

近年の動向

コロナウイルスによる経済への影響にも関わらず、2020年の世界のインフレ率は3.25パーセントまで下落しましたが、その後2021年には4.7パーセントまで上昇しました。これはサプライチェーンの分断による消費者物価への影響が出始めたためで、その後ロシアのウクライナ侵攻が悪化に拍車をかけました。エネルギーや食料価格の上昇、コロナウイルスに伴う財政不安、消費者の不安など、一連の複合的な問題が新たな世界不況を生み出したことで、2023年の世界インフレ率は6.9パーセントに達するとみられています。これは1996年以降で最も高い年間インフレ率の上昇となります。

ベネズエラの状況

ベネズエラは個人インフレ率が世界で最も高い国であり、2022年には約200パーセントになると予測されています。これは例年の世界平均を100倍以上超えていますが、ピークであった2018年の6万5,000パーセントよりは低下傾向にあります。2016年から2021年にかけて、ベネズエラは既に高いインフレ率への対策として行った過剰な歳出や貨幣の発行によりハイパーインフレを経験し、その結果として国を離れた移民が近年における最大規模の難民問題を引き起こしました。ベネズエラは経済的な問題の他にも、政情不安と外国からの制裁により、長期的な問題に直面しています。ハイパーインフレは収束に向かうかもしれませんが、これが経済にどれほどの影響を与えるのか、生活水準はどう変化するのか、今後どれだけの難民が戻ってくるのかなど、いずれも見通せない状況にあります。


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